中高年の心理臨床(’14)~2019年度第1学期に履修

放送大学「中高年の心理臨床('14)」 放送授業
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『中高年の心理臨床(’14)』は、社会的にも責任を持ちながらも人生の中で下降に差し掛かっている時期から、終末期に向かう年齢の心理の変化を見ていく科目です。

高齢社会や超高齢化社会に入っている中で、誰もが通っていく道であることを考えていく科目でもあります。

中年期から老年期までの長いスパンを考える

『中高年の心理臨床(’14)』では、中年と言われる40代から寿命を迎えるまでの長い期間における心理について学ぶ科目です。

放送大学の科目である「乳幼児・児童の心理臨床」「思春期・青年期の心理臨床」と比べて長い期間を取り扱った科目であり、またその期間の個人差が大きいと思われる科目でもあります。


働き盛りの「中年期」を考える

中年期は人生の中で一番難しい年代だと言えます。
仕事では管理職になり責任が重くのしかかる年代でありまだまだ働き盛りである反面、そろそろ定年後の第二の人生を考え始める年代でもあります。

若いころに比べて体力が落ち、新しい事を覚えるのが難しくなってきて、自分では体力的にも能力的にもまだまだ大丈夫であると思っていても、現実を認めざる負えない場面に遭遇することも多くなってきます。

それに伴うように、心身の健康が脅かされてくるもの中年期ともいえます。

『中高年の心理臨床(’14)』では、中年期の身体機能の変化やストレスになる背景やかかりやすい病気などを取り上げられています。



期間が長くなった「高齢期」を考える

平均寿命が長くなったのに伴い、高齢期と言われる期間も長くなっています。
同じ年齢でも体力は個人差が大きく、年齢だけで一括りができないのも高齢期です。

衰えるのは白髪などの外見からでも分かるものだけでなく、視力や聴力などの機能的変化や運動機能が低下します。
認知症や脳血管障害、高血圧や心不全など多くの疾患にかかることが多くなるのも高齢期です。

超高齢化の時代において、長寿は必ずしも幸せなことばかりとは言えなくなっています。

『中高年の心理臨床(’14)』では、高齢期の心理的特徴を理解し高齢者の心理臨床を学ぶ中で、期間が長くなった「高齢期」を考える科目です。



加齢による認知機能の変化の理解と心理療法を学ぶ

高齢になることの恐れの一つが加齢による認知機能の変化です。視覚や聴覚機能の変化は眼鏡や補聴器などでカバーできる部分もありますが、記憶の減退や知能の変化は当事者だけでなく、親族にも大きな恐れと戸惑いをもたらせます。

『中高年の心理臨床(’14)』では、加齢により認知機能の変化を理解し、高齢者に対してどのように関わり合いを持ちながら心理臨床をおこなっていくのかを学びます。


高齢者の心の変化を知る

年齢を重ねると、それまでの経験の積み重ねにより、物事に動じない凛とした考えを持ちながら日常の生活を過ごしていくことができるのではと思っていました。

しかし、高齢になることによる体力の衰えや物覚えの悪さなど、今までとは違う自分になっていくことへの戸惑いや人生の終末の近づいていくことによる心の変化や葛藤が生じること知りました。

『中高年の心理臨床(’14)』は、高齢者の心の中の葛藤を垣間見たのと同時に、これから高齢になっていく自分の心の内側をのぞいたような気持ちになりました。

高齢の両親を持つ身として、これから起こる親の肉体的・認知的変化にどう向き合っていくのか、そして自分が高齢になったときどのように自分自身に向き合い、現実を受け入れていくのか、いろいろな事を考えさせられた科目でした。


放送授業はラジオ

放送授業はラジオで、内容は印刷教材(テキスト)に沿ったものでした。
担当講師による説明は、分かりやすかったです。


単位認定試験について

『中高年の心理臨床(’14)』の単位認定試験は、印刷教材(テキスト)を理解していれば解答できる内容でした。


中高年の心理臨床(’14)は2019年度第2学期に廃止されました。
2020年度第1学期から、中高年の心理臨床(’20)として新規開設されています。




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