『色と形を探求する(’17)』は、人が色を識別する仕組みから始まり、自然の中にある色や模様、形がどのようにして作られているかを学ぶ科目です。
また、古くから世界各地で受け継がれている形である”文様”について、その歴史やどのようにして伝わっていったかなどを学びます。
身近にある形として”椅子”を取り上げ、形や材質などについても学びます。
生き物のもつ色と模様・形を学ぶ
動物や植物は、多種多様な色や模様・形を持っています。
『色と形を探求する(’17)』では、それぞれの種が持つ色や模様・形がどのように作られるのかということについて学びます。
色や形の役割を学ぶ
動物のなかには、周りの環境に合わせて体の色を変化する隠蔽色を持つものや、相手に警告するために派手な色彩を持つもの、繁殖期のみに体の色を変える婚姻色を持つものなどがいます。
植物のなかにも、自分の身を守るため、毒や針などを持つ生物の形を真似る擬態をおこなうものなどがあります。
また、もともとは同じ種であった生物が、生息をする環境に合わせて体を進化させていったものもあります。
『色と形を探求する(’17)』では、色や形にはそれぞれの役割があることを学びます。
空の色と形を学ぶ
自然界の色と形を持つのは生物だけではありません。
空を見上げると、朝の空、昼間の空、夕方の空などそれぞれ色が異なって見えます。
光のカーテンともいわれるオーロラの光と形は、その神秘的な美しさで人々を魅了してきました。
雨上がりに見られる虹は、光の屈折率によって現れる自然現象であることは知られています。
『色と形を探求する(’17)』では、空の色や太陽と月の形、グリーンフラッシュや虹、オーロラなど自然現象に見られる色や形について学びます。
宇宙で見られる色と形を学ぶ
夜の空を見上げると、そこには輝く星をみることができます。
地球から遠く離れたところに位置する星が輝いて見えるのはなぜなのか、『色と形を探求する(’17)』では宇宙で見られる色と形を学びます。
文様を学ぶ
衣服や食器をはじめとして文様は日常的な場面で使われてきた歴史があります。
『色と形を探求する(’17)』では、日本の文様を学ぶとともに、どのようにしてその文様が日本に伝わってきたのか、古代の文様など歴史についても学びます。
文化と歴史の中に息づく色と形を学ぶ
文化や歴史によって、その地域で生まれ伝えられている色や形があります。
『色と形を探求する(’17)』では、グアテラマとマヤの文化を学ぶとともに、グアテマラに伝わる染織や衣装の織や形から文化を学びます。
心理学と色・形の関係を学ぶ
私たちはいつも正しい判断をしているとは限りません。
錯視などはそのよい例だといえます。
『色と形を探求する(’17)』では、形や色の錯視を学ぶとともに、色や形を用いた心理テストについて学びます。
「椅子」から社会における色と形を考える
社会における色と形を考える一つの例として「椅子」を取り上げ、子どもの椅子や椅子のデザインなどから人間活動と椅子のデザインや材質などについて学びます。
色と形を幅広く取り扱った科目
『色と形を探求する(’17)』では、自然界の色と形では生物と物理、伝承されてきた色と形では文様やグアテラマの文化を、社会における色と形では「椅子」という人々の生活に根付いた物について学んでいきます。
個人的な感想としては、物理の部分では理解するのが難しく、また、「椅子」にはそれほど興味を注ぐことができませんでした。
印刷教材と放送授業による授業
『色と形を探求する(’17)』は、印刷教材(テキスト)とテレビによる放送授業で進められています。
グアテラマや椅子工房の現地取材はとても興味深かったです。
単位認定試験について
単位認定試験の内容は放送授業の中で取り上げられた内容に関する設問も多く、放送授業も真剣に観ていないと解答できない問題が多かったです。
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