『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』は、心の発達に大きく関わるといわれている乳幼児期から児童期までに起こる問題やそれに対する取り組み、心理療法などについて学ぶ科目です。
子どもが置かれている問題を考える
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、児童虐待やひとり親、親の離婚や再婚などによって子どもが置かれている問題を考えます。
これらの問題は、大人側の問題に子どもを巻き込んでしまったために起こる問題だともいえます。
これらの多くの問題が家庭内という閉じられた環境で発生していることが多く、なかなか表面に出てくることが少ないのが現実です。
それだけに水面下では多くの子ども達が悩み苦しんでいる問題だともいえます。
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、子どもの置かれている問題と心理臨床を学びます。
発達障害を理解する
ここ近年、子どもの発達障害が取り上げられることが多くなってきています。
発達障害といっても、子どもひとりひとりでその内容や程度が異なり、こういう場合はこうすれば良い、といったマニュアル的な方法はありません。
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、発達障害とは何かという基本的な事を正しく理解することを学びます。
子どもの心理療法を学ぶ
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では子どもの心理療法として、遊戯療法、親面接、認知行動療法、グループアプローチを学びます。
子どもの心理療法は自分の思いを言葉で表現することの難しい年齢の子どもも対象としているため、大人を対象とする以上にカウンセラーとの信頼性がより重要な要素になります。
子どもを対象とした心理療法は、大人を対象とするのとは異なる難しさがあることを学びます。
子どもの心理療法と親との関係性を学ぶ
子どもがセラピストの元を訪れるのは、親からの依頼によるものがほとんどです。
子どもの心理療法では子どもだけでなく子どもを取り巻く環境も見ていく必要があり、子どもと接する時間の多い親の協力がなくては成り立ちません。
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、子どもの心理臨床はカウンセラーと親が協同で向き合う必要があることを学びます。
子育て支援を学ぶ
日本の社会では主に母親が養育者としてひとりで子育てをしている場合が多く、子育てに悩んでいる親が多く見受けられます。
自治体などでは、養育者をサポートするために子育て支援のための方策がいろいろなされています。
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、自治体などで行われている子育て支援や保育カウンセリング、子どもへの特別支援をおこなっている教育センターや教育相談室の取り組みと心理職の関わり合いについて、実際の臨床現場を例にして学びます。
臨床現場での取り組みと心理職の関わりを学ぶ
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』では、実際に乳幼児や児童の心理臨床をおこなっている臨床現場での取り組みから多くを学ぶ科目になっています。
どのような方法で心理療法をおこなっているか、どのように取り組んだのか、小児科や児童精神科などの医療現場どのように取り組んでいるのか、心理職の関わり合いを含めて学びます。
放送授業はテレビ
放送授業はテレビで、臨床現場で心理職として携わっている方々へのインタビューが多く、実践的に学べる内容になっていました。
単位認定試験について
『乳幼児・児童の心理臨床(’17)』の単位認定試験は新型コロナウィルス感染症対策のため、自宅での試験になりました。
印刷教材(テキスト)を理解していれば解答できる内容でした。
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