『司法・犯罪心理学(’20)』は、犯罪や非行を心理臨床という視点から学んでいく科目です。
少年犯罪や児童虐待、高齢者虐待、学校における体罰問題など、社会問題となっている事を心理臨床という視点から考えていく内容になっています。
少年法に向き合う
少年法という法律の存在は知っていても、詳しい内容まで正しく理解している方は少ないと思います。
『司法・犯罪心理学(’20)』では、少年法の解説だけにとどまらず、少年犯罪の歴史や現状、少年犯罪と関わりの深い”いじめ”の問題など広く扱われています。
また、非行少年の更生にどのように心理職が関わっているのかということも取り上げられています。
家庭の中の問題に目を向ける
『司法・犯罪心理学(’20)』では、児童虐待や高齢者虐待など、家庭の中に隠されて表には出てきにくい問題についても取り上げられています。
家庭の中で起こっている問題は、表面化されにくく外からでは本質がわかりにくい問題だけに、対応の難しさを感じました。
加害者臨床を考える
『司法・犯罪心理学(’20)』では、加害者臨床が取り上げられています。
犯罪を未然に防ぐ・再犯防止という視点から見れば、加害者臨床を学ぶことは大切な事だとは理解できますが、被害者保護や被害者へのケアも同じくらいの比重で学びたいと思いました。
問題に正面から向き合う科目
『司法・犯罪心理学(’20)』で取り上げられている内容は、できれば関わりたくない問題が多く取り上げられています。
問題を解決するにはきれいごとでは済まされない、表面だけを繕っても解決できない、人の心の奥深くまで入り込まなければならないと思い知らされました。
どんな人でも加害者になりうる側面を持っている。
それを自分の意志でコントロールできるかどうかで、生き方が変わっていくのではないか。
人の心の危うさと脆さを感じた科目です。
具体的でわかりやすい授業内容
担当講師が長年、少年事件や家事事件、加害者臨床に携わっていたということなので、内容や説明が具体的でわかりやすかったです。
放送授業はラジオ
放送授業はラジオで、内容は印刷教材(テキスト)に沿ったものでした。
印刷教材(テキスト)にグラフや表が記載されているので、言葉による説明だけでも理解できました。
単位認定試験について
『司法・犯罪心理学(’20)』の単位認定試験は新型コロナウィルス感染症対策のため、自宅での試験になりました。
印刷教材(テキスト)を理解していれば解答できる内容でした。
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