『心理臨床の基礎(’14)』は、心理臨床のガイダンス的な科目です。
内容も、心理臨床の始まりからライフサイクル輪、フロイトやユング、心理アセスメントまで幅広い内容になっています。
入門書ではない『心理臨床の基礎(’14)』
科目名に「基礎」とついている『心理臨床の基礎(’14)』ですが、内容は心理臨床の入門書ではないと感じました。
『心理臨床の基礎(’14)』の単位を取得した後に印刷教材(テキスト)を読み直すと、ポイントを抑えて分かりやすく解説されているなと思いますが、最初は理解するのが難しいところが多かったです。
過去と現在、未来をつなぐライフサイクル論
今を生きていると、自分がどのように発達してきて、将来どのようになるのかなどは考えた事もありませんでした。
『心理臨床の基礎(’14)』で学ぶライフサイクル論はあまり深くまで学びませんが、それでも、”あの時はそういう状態にいたのだな”、”未来はこのような事に悩むのだな”ということを教えてくれました。
奥が深い心と脳の関係
心理学は「心」について学ぶ学問で、脳については脳科学の分野だと思っていました。
脳科学にも興味を持っていましたので、心理学でも脳について学べるのは楽しみでした。
「脳機能」の問題か、「心」の問題か、見極めるのは難しい事です。
構えて臨んだ「フロイト」と「ユング」
名前だけは知っていた「フロイト」と「ユング」ですが、”難しそう””理解できなさそう”が先に立って、最初から構えていました。
『心理臨床の基礎(’14)』で扱うのは概論なので、それがかえって分かりにくさを増しているように感じました。
”よく理解はできないけれど、そういうものなのだな”
モヤモヤとした感じが残りました。
体験したい臨床心理アセスメント
外からでは見えない心をどのように判断するのか、心理検査をするのが臨床心理アセスメントですが、『心理臨床の基礎(’14)』では質問紙法や投影法などが紹介されています。
作業検査法の「内田―クレペリン精神作業検査」は、学生時代にアルバイトの採用試験で受けました。
「内田―クレペリン精神作業検査」は、精神作業の安定度などを読み取って、意志や緊張、慣れなどを測定するものですが、なぜアルバイトの採用試験で「内田―クレペリン精神作業検査」を受けさせたのか、今更ながら聞きたくなりました。
臨床心理アセスメントには性格検査がありますが、体験して自分がどのような性格なのか、認識している自分の性格と違うのか、少し怖いですが知りたくなりました。