死生学のフィールド(’18)~2020年度第1学期に履修

放送授業
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『死生学のフィールド(’18)』は、非日常であるが誰もが一度は体験する”死”というものについて、宗教やマスメディア、時代の違いなどによる死生観を学ぶとともに、”死”を目の前にしたときにどのようなプロセスを経るのか、ということを学ぶ科目です。



死生学の意味を考える

死生学とはどのような学問なのか、死生学がなぜ必要とされているのか、『死生学のフィールド(’18)』では、まず最初に”死”を扱った学問である「死生学」について学びます。



死生観と宗教を考える

宗教と死生観はとても関連が深く、信仰している宗教によって同じ地域で生まれ育っても異なった死生観を持つことは珍しくありません。

『死生学のフィールド(’18)』では、死生観と宗教の関係について学びます。



日本人の死生観を学ぶ

日本人の死生観はどのようなものなのか、どのように変化してきたのか、宗教や自然条件などから学びます。

歴史的に見た死生観と自分の持っている死生観との関わりを学ぶのも興味深い内容です。



マンガを通して死生観を学ぶ

死生を意識するのは、親しい人や自分が老いや病気、障害などの問題に直面したときだけではありません。
毎日のニュースなどのマスメディアを通じて、意識することがなくても死生の問題に直面させられています。

『死生学のフィールド(’18)』では、ひとつのマンガというマスメディアを通して、死生観を考察しデスエデュケーション(死への準備教育)を学びます。



選択される命と胎児観を学ぶ

すべての命が望まれてこの世に生まれてくるとはいえません。
望まれて誕生する子と誕生を望まれない子の間に命の選択がおこなわれているのは、昔も今も変わりません。

また、誕生を望まれている子でも、流産や死産などでこの世に生を受けることができない場合もあります。

『死生学のフィールド(’18)』では、どのように命が選択されてきたか、また日本における胎児観はどのようなものなのか、歴史的な観点や民俗学的観点から学びます。


老いを考える

日本は超高齢化社会に入っており、健康を保ちながら年齢を重ねていることの重要性が増してきています。

『死生学のフィールド(’18)』では、高齢者の身体的機能や認知機能の低下が見られる状態であるフレイルから、最期まで自分らしく生きることを支援するケアであるエンド・オブ・ライフケアについて学びます。



尊厳のある最期を考える

以前であればすでに最期を迎えたであろう状況でも、医療が発達した現在では命を繋ぎとどめていられる場面も多くあります。
しかし、それは当事者にとって望んでいることでしょうか。

『死生学のフィールド(’18)』では、高齢者における人工的水分や栄養補給法の問題を取り上げ、”いのち”の臨床における倫理を学びます。

また、最期まで本人らしく尊厳を持って過ごすためのエンドオブライフケアについても学びます。



グリーフケアを学ぶ

死別による悲嘆は、直面したときや当事者にならないと想像できないことが多いです。
また、悲嘆の深さや立ち直るまでの期間なども、あらかじめわかるものではありません。

『死生学のフィールド(’18)』では、死別によって悲観に直面している人への援助や支援をおこなうグリーフケアについて学びます。



デス・エデュケーションを学ぶ

自らの死を意識して、人生の最期を迎えるために自分で様々な準備をする”終活”が話題になるようになり、万が一に備えて、家族など親しい人に伝えておきたいことや希望を書く「エンディングノート」を用意している人も増えています。

『死生学のフィールド(’18)』では、死への準備教育ともいえるデス・エデュケーションについて学びます。



遺族への支援を学ぶ

すべての人が天命を全うできるのではありません。
病気や事故などで生涯を閉じることになる場合もあります。

その中でも自分で命を絶った場合、残された人が受ける心の傷はとてつもなく大きいものです。

『死生学のフィールド(’18)』では、自死遺族や遺児の支援について学びます。



戦争による死を学ぶ

人為的暴力である戦争による死は、人間の努力によって避けられることのできる死です。

『死生学のフィールド(’18)』では、アウシュヴィッツ強制絶滅収容所を一つの例として取り上げて、戦争による死を学びます。



印刷教材と放送授業による授業

『死生学のフィールド(’18)』は、印刷教材(テキスト)とラジオによる放送授業で進められています。

死生学を多方面からとらえた科目で、それぞれ専門の講師による放送授業は、印刷教材(テキスト)だけでは伝わらないものを感じました。



単位認定試験について

『死生学のフィールド(’18)』の単位認定試験は新型コロナウィルス感染症対策のため、自宅での試験になりました。

印刷教材(テキスト)を理解していれば解答できる内容でした。



受講してよかった科目『死生学のフィールド(’18)』

『死生学のフィールド(’18)』は死をテーマにした科目なので、最初は履修することを躊躇しました。
しかし、授業が進むにつれて、恐れるだけだった死に対する認識に変化が出てきました。

『死生学のフィールド(’18)』を学ぶことで、死だけではなく、命というものに向き合うことができたと感じました。


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